2007年10月6日土曜日

新しいルビアス

今回の「ルビアス」の一番の注目点は「一から開発された専用設計」になったということでしょう。

前モデルは高級機の下級移行モデルだったのが商業的にヒットした為、この価格帯、同じ名前で新たに設計して型を起したのだと思われます。
剛性の高いカーボン素材をマシンカットにする・・・という技術で小型のスピニングリールに求められる軽さと必要十分な強度を両立!!・・・という事のようです。

パッと見た感じは同社の最高機種のイグジストの意匠を受け継いでいる感じで万人向けのデザインといえます。
細かく見ると樹脂製ながらもマシンカットの精緻なつくりで、パーツ接合部分のチリ合わせもなかなかの精度に見えます。・・・あと特筆すべきは手に持った時で、アルミ特有の金属的な冷たい感じが無くて、冬場のメバルゲームや早春の渓流釣りのルアーフィッシングなどに快適であろうという事。
この大きさのスピニングリールに求められる軽さを中心とした性能を過不足無く備えている感じです。・・・2~3万円の「セルテート」「イグジスト」互換のダイワ製のリールの購入を考えている向きにはこの秋注目の一台でしょう。

写真左が浅溝タイプの「2506」、左が深溝タイプの「2500」
前のモデルでは「2506」と「2500」との間のスプール互換性が無くて、アフターパーツ市場を混乱させていましたが新型ではもちろん差し替え可能で「セルテート」「イグジスト」ユーザーには「高性能な末っ子モデル」という感じでしょう。


・・・で、後半は「先代ルビアス」というリールの成り立ちを書いてみようかなと、もしかして間違っている所があるかもしれませんが平にご容赦を。

先代というか初代ルビアスの原型は「チームダイワ」ブランドで軽いマグネシウム製のコンパクトボディーに樹脂製の軽量浅溝スプールを組み合わせたいわゆるダイワ精工の「ドデカコンパクト」コンセプトを一番具現化したリールとしてフロロの4~6ポンドを使うバス釣り用の高級スピニングリールとしてデビューしたのでした。

その後、流行しだした極細PEを使ったエギング用としての適性にもそのリールのパッケージングがたまたま向いていた事と、マグネシウムボディーの防錆技術の進歩でメインシャフトを「トーナメント系」に換装した「エアリティー」ブランドでソルト用のスピニングリールとしてデビュー。デビューしたての頃は「2500」スプールだけだったのがチームダイワ系のメインシャフトを復活させて樹脂製の「2506」スプールを乗せてマシンカットハンドル仕様のモデルもその後に追加。
そしてその「エアリティー」のコンポーネントの多くをそのまま流用し下級移行させたのが初代の「ルビアス」というリールでした。

今もさらにその「ルビアス」をエギング用にハンドルを中心にリファインした「エメラルダス」ブランドで現行モデルとして未だ人気リールとして発売中です。

Fishing Web Catalog-ルビアス
http://fishing.daiwa21.com/index.asp?ItemID=3952

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