2009年5月4日月曜日

シマノ「パワープロライン」

シマノから 8月発売予定の「パワープロライン」をご紹介。

この糸、バークレイの「ファイアーライン」やダイワ精工の「ハイドロファイン」などに似た感じのラインでMade in USA。

・・・で、資料によるとメーカーはITI(イノベーティブテキスタイル社)。
同社独自の特殊製法によって破格の強度と耐摩耗性能、そして適度なハリにコシを生み出しているラインなのだと。

このタイプのラインの魅力は第一に値段が安いという事。
国産で8本撚りで100mの高級ラインならメーカー希望小売価格で5千円近かったりする世界なんですが、これは100m巻きで安いお店なら2千円は切るんじゃないかと。
もちろん高級なラインはそれに見合った性能があるってもんですが、釣り場の状況や使用頻度によれば「そこまでの性能は要らない」場合もあります。
あと「くたびれた」高級ラインより「新品の」安価なラインのほうがいい場合もありますし。
趣味の世界とはいえ折からの不景気で道具代もままならぬご時世、「値段も性能」ともいえますし・・・安くて良い物を見極めて上手に道具代は使いたいものです。

第二の魅力は糸にコシがあってキャスト時のトラブルが少なくという事。
わたしのようなヘタレアングラーでもこのタイプは投げやすいです。
リールに巻くラインは「細くて強い」だけでなく「扱い易さ」というのも重要な要素になります。
このラインにトラブルが少ないと好評のシマノの「AR-Cスプール」を装着したスピニングリールを組み合わせた時にどんな特性を見せるか、興味のあるところです。

さらに「扱い易さ」には「キャスト時のトラブルの少なさ」以外にも様々な要素があります。
例えばノットを作った時の「結束強度」や擦れた時の「耐摩耗性」など。
これらは「引っ張り直線強度」と相反したりする場合もある奥の深い世界です。
その部分でアメリカ製のラインは値段の問題だけでなく場合によれば案外「捕れる糸」だったりする場合もあります。
総合的に見れば高価で高性能な国産のラインにない魅了もあるってことなんです。
あとは退色やササクレ等に対する耐久性と値段とのバランスなどなど、総合的に判断して「また買って使う」または「もうやめとく」(笑)が決まってくるもんです。
ラインはユーザーによって同じものでも評価はよく分かれます。
使い手との相性の良さみたいなものもあるかもしれません・・・というかこれが一番大きかったりして。

輸入物のラインは太さや強さが分かり難いのですが、このラインのパッケージも例外ではありません。
表示は直径(DIA)直線強度(kg)が併記されていて、中身のラインが20cm位パッケージに縛り付けてあって手で触って確認できるタイプ。
日本の市場で実際に売られる時は「参考号数」と「ポンドテスト」のシールかなんかを貼る事になるんでしょうな。
その表示がそのラインの市場での評価の出発点になるし、販売数にもかなり影響を与えるので輸入元の腕の見せ所といえます。
サンプルのラインを見た感じではきっと「5kg」と書いてあるものが「0.8号」「10lb.」とかになるように思うんですがどうでしょうね。

ラインカラーは「ホワイト」「モスグリーン」「イエロー」「レッド」の4色。
長さの色分けは無いのでキャスティング用ということでしょう。
参考号数は「0.8/1/1.5/2.25/3/3.5/4/5」長さは「100m/150m/300m」巻

個人的にはオフショアのバーチカルジギングに対応した10m間隔の色分けがあるタイプとかが欲しいとこです。
その上で3~5号辺りに600m巻があれば室戸沖のジギングにも使ってみたいなと。
とりあえず0.8号相当の一番細いのを鳴門海峡の中小物や本流のマス釣りなんかに使ってみようかなと。

こういうリール・ロッド以外の「リグ」の部分を「ターミナルタックル」と呼びます。
リール・ロッドのに比べて地味なせいか一般的にあまり重視されない傾向があるというか、評価し難いので妙な「ブランド信仰」や「値段信仰」がまかり通る世界で、悪徳な業者が暴利を・・・貪ったりは決してしてないと信じていますが(笑)フックやラインなどは強度は言うに及ばず形状や特性が釣果に直結するので、今一度経験則だけでなく意識的に考えてみたいものだ・・・ていうかこういうテーマになると使ったこともない糸の話なのに長文になってしまうのは気のせいか。(笑)

さてこの「パワープロライン」、わたしとは気が合うのか!?
こればかりは使ってみないとね。
・・・結構期待はしています。
・・・てか次はいつ釣りに行けるんだろう。(泣)

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